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絵画とタイトルの関係

こんにちは goldieコラム担当のKaidaです。

ずいぶん前の話ですが、マリアンヌ・バトルのブローチ《真珠の耳飾りの少女》 のブローチを接客していたときのこと。

「あなたはこの少女のお話はご存知?とても悲しいお話なのよ」

Kaidaは、はたと困りました。 その物語はあくまでもフィクションなのですから。

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約10年前にこの少女をもとにしたイギリス映画がありました。配役は フェルメール役のコリン・ファースと 小間使い役の少女のスカーレット・ヨハンソン。 フェルメールの妻の嫉妬に翻弄される彼らの蜜月の映画。

少女に「プチっ」と耳元で真珠のピアスを開ける官能的なシーンはなんともハアハアしてします。

また米作家トレイシー・シュバリエでも同名の小説もあります。

 

 でも現代人の妄想でフィルメールの実話ではありません。

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この《真珠の耳飾りの少女》は《青いターバンの少女》もしくは《ターバンを巻いた少女》とも呼ばれてました。重要なはずの絵のタイトルがコロコロと変わっているのです。

そもそもフェルメール本人がタイトルを決めたのではなく美術館が発生した19世紀以降批評家などの第三者が勝手につけたもの。 

ルネサンスの時代の人々には絵画に関しては現代的なタイトルの概念を持ってません。

個人の邸宅に飾られ、絵を所有している人、それを見るゲストにとっては

「この絵はなにを描いたたものか」が重要とされます。

 

 

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 タイトルは単に便宜的なものと捉えるか、もしくはそれ以上の意味のものと捉えるか深いテーマともいえます。

美術館でタイトルを注意深く見てみるのもいいかもしれませんね。

その際はすてきな妄想もお忘れなく!

 

clumnist/KAIDA

戒田格 2011年アッシュ・ペー・フランス入社。 以来クイーンズイースト、横浜タカシマヤ勤務という横浜店育ちの癒しキャラ。渋谷109のギャルショップにて10年勤務。

学習院大学大学院フランス文学専攻博士前期課程修了。趣味は重いテーマを扱った小説。文学とファッション、フランス語やらなんかについてのブログを徒然なるままに書いております。

 

beibi