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大阪学  

 

こんにちは、横浜店のKaidaです。

いつか機会があるなら住んでみたい街、大阪。 たまに流暢な大阪弁でしゃべる自分をたまに妄想。

大阪弁の独特の音節や言い回しなどを使った子どもの現代詩などを読めばラシーヌの詩のような美しい響きをもった音感を感じます。

 

『大阪ことば学』 尾上圭介著 岩波現代文庫によると10代後半から30代までを中心とする東京在住300人の大阪弁に対する印象は

(1) 勢いがある。元気がよい

(2)さっぱりしている

(3)あたたかい

(4)おもしろい

 

一方で中年以上の世代は大阪弁を従来型の「のろくて、くどくて、猥雑で、滑稽で」 として指摘しています。

 

おそらく「のろくて、くどくて」という印象は音節が多いときでしょうか。たとえば・・

 

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 (梅田 はなだこ)

 

<東京>   <大阪>

です。  ⇒私のんだす。

頼むから、貸してくれ。⇒頼むさかい(に)、むよって(に)

どこまで行っても⇒どこまで行(っ)たかて

 

でも一方で、音節を省略しているケースもあります。

 

<東京>  <大阪>

子どもだって知ってる。⇒子どもかて知っている。

そんなにあわてないで、⇒そんなにあわてんと

 

など。 結論からいうと遅いテンポと早いテンポの会話を状況に応じて効果的に使い分けている印象を受けます。クリエイティブです。

 

また大阪弁の特徴は助詞の省略にも現れています。

あんた、根性※わるい。 (が)

おまんはんとこ※魚屋なあ (は)

もうあかん※いうてるのに (と)

テニヲハなどの助詞を付けなくても意味が変わらない場合は助詞をつけない。これがルール。

 

独特な響きをもつ大阪弁に美しさを感じるのは巧妙な助詞の削除もひとつの要素かもしれませんね。 

 

 

 

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ではごきげんよう

 

clumnist/KAIDA

戒田格 2011年アッシュ・ペー・フランス入社。 横浜タカシマヤのgoldieにて勤務。学習院大学大学院フランス文学修士修了。敬愛する詩人であり仏文学者の吉田加南子先生のもとでロートレアモン研究にいそしむ。好きなものは重いテーマを扱った小説。文学とファッションなど徒然なるままに書いております。

fariero kaida

 

イラスト Oki (今回はお休み)

2012年アッシュ・ペー・フランス入社。以後goldie池袋店、横浜店を経て現在は渋谷パルコにて勤務する。多摩美術大学美術学部工芸学科卒業。独特なタッチの水彩画のイラストはお客様のファンも多い。

 

3oki