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良い買い物 悪い買い物

 

「これってセールになりますか?」

もう早いですがこの時期に店頭で尋ねられるお客様がいらっしゃります。 定価で買うか、セール値買うかの数値化で特か損かを考えるのは簡単です。

しかし、それだけで本当に満足を得られないところにファッションの一筋縄ではいかない難しさがあります。

感性と商品のミスマッチからセールで買ったものが実際に使いこなせていないというのが誰しも経験があると思います。

 

さらにお客様からの難しい質問に

「これ欲しいのですが似たようなものを前にも買ってしまっていてどうしたらいいですか?」 というものがあります。

さあ、困りました・・・

 

 

0520コラム

 

フランスの社会学者のボードリヤールが指摘するものに「差異の原理」というのがあります。

私たちファッション業界では春夏の新作、秋冬の新作ちょっとっずつであったり大幅にであったりそのフォルムや素材を変えてご提案しています。「そのちょっとの差」をお客様は悩んでいると思うのですが彼の指摘するところによると・・・

似たような商品を持っているからといって、(似たような)新しい商品は不必要ということにはならないなぜならばその差異はすでに消費しているのだから、とのこと。

ボードリヤールの理論を使ってのお客様への正しい答えとしては、おそらく

「前回お買い上げになった商品はすでにお客様ご自身の中で消化され、活用されているので、こちらの商品は良い買い物であるとおもわれます。」 となりますね。

マイナーながらも自分自身を更新していくのはよい買い物の仕方ともいえます。

確かに買い物の失敗から多くの学ぶべきものもありますが、誰しもできるだけそのリスクはさけたいもの。

よかったらぜひ買い物のお悩みをスタッフにお尋ねになってみてくださいね! リスクヘッジのお手伝いいたします。

 

 

 

プロフィール

2011年アッシュ・ペー・フランス入社。 横浜タカシマヤのgoldieにて勤務。学習院仏文にて詩人の吉田加南子先生にお習いする。好きなものは重いテーマを扱った小説。文学とファッションなど徒然なるままに書いております。

 

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イラスト Oki

2012年アッシュ・ペー・フランス入社。現在横浜店勤務。多摩美術大学美術学部工芸学科卒業。独特なタッチの水彩画はお客様のファンも多い。

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