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破壊女子

こんにちは横浜店のKaidaです。 コラム編へようこそ。

 

先日での夜の駐輪場でのこんな出来事がありました。

後ろから突然舌打ちする音があり、驚いてうしろを振り返ると女の子がいました。  なんでしょうか・・、そんなに私の存在が気に入らなかったのでしょうか?

なんだか気がひけたのでスマホを使うふりをしてその女の子を先に行かせました。

 

すると・・・その女の子は

 

駐輪場のあった一時停止の赤い三角コーンを蹴り飛ばし、さらに重量もある電動自転車も蹴り倒すという、怒りの頂点に私は居合わせてしまいました。

この女の子、華奢な体でけっこう遠くまで三角コーンを蹴り飛ばすんだな~、と妙に感心。

 

仕事でイヤなことがあったのか

クリスマス前に彼氏と別れたのか

それとも両親とケンカしたのか

お金を騙し取られたのか。

 

いずれにせよ公共や人のモノを蹴り飛ばして心の安定をはかる方法は一般的ではありません。 モノを壊しても大丈夫な「皿割りバー」へ行くのがよいかと・・。

 

毎日生活を営んでいると、いいことばかりではありません。むしろイヤなことも多いでしょう。  モノに当たっていても解決とはなりません。

ちょっとここで考え方を変えてみましょう。

 

フランスの18世紀を代表する文学者にヴォルテールという人がいます。彼はオランダの哲学者ライプニッツの主張する最善説を信奉し『カンディード』という作品を残します。 高校の世界史でも習いました。

最善説とは、世界の創造者が神である以上、この世界には悪が存在していても、その悪は最終的には最善になるという考え方です。

素晴らしい説だと思います。

ヴォルテールの哲学コント『カンディード』はこのライプニッツの学説を基にした物語です。

パングロス先生という登場人物がいるのですが彼も個々の悪にいちいち目くじらをたててはいけない、なぜなら個々の悪は最終的に全体を見渡せば最善の世界を作り出すのに役立っているのだからけっして悪いものではない、と諭しています。

例えばテレビ朝日の「しくじり先生」を見ているとこのバランスがよく解ります。

 

今年も一年いろいろな出来事がありました。

今年起きたよい事も悪い事もすべては来年への一歩と考えて新年を迎えたいと思います。

 

それではまた次回までごきげんよう。

 

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Tout cela était indispensable, répliquait le docteur borgne, et les malheurs particuliers font le bien général; de sorte que plus il y a de malheurs paticuliers , et plus  tout est bien.

ー「そうしたことすべてが必要不可欠だったのだ」と片目の博士は答えた。 ひとつひとつの不幸は全体の善をつくりだす。よって個々の不幸が多ければおおいほど、全体はより善になるということだ」ー

ヴォルテール 『カンディード』より

 

コラム 筆者 Kaida

2011年アッシュ・ペー・フランス入社。 横浜タカシマヤのgoldieにて勤務。 学習院仏文修士修了。日本フランス語フランス文学会会員。

雑学とファッション、社会学など顧客様に励ましのお陰で不定期ながらも執筆しております。

 

FLO Kaida 20160325