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老いについて

 

「老いを感じる」というものはある日突然くるものです。 特に40代半ばを迎えたときから連続して様々な「現象」となって立ちはだかる。

最近は長時間のスマホの操作からか老眼が昨年からはじまる。長時間の読書もかなり厳しくなってきている。 金子眼鏡に眼鏡を新調しにそろそろ行かなければならない。 同じことを何度も繰り返しいってしまう、記憶力が落ちてきた、などなど枚挙にいとまがない。老いというものに恐れ始める年齢かもしれません。

私のいるgoldie横浜店は横浜髙島屋にあります。 goldieはもちろん、確実に社内でベスト3にはいるほど客層が高いといわれています。 後期高齢者のお客様も多いのですが、実際は実年齢よりも一回り若く見える方も多く、年齢の数字はほとんど参考にならないといっていいでしょう。

年齢とともに女性らしさを失っているわけではない。そして積み重ねた年齢と経験が武器となってより美しく感じる方もお見受けします。

そういう方々は、年とともに変わってゆく髪の色、毛量、皺の数、手先の老化など、そういった全てのものを熟知した色のセレクトとしてたち現れます。

 

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70年代初めに書かれたシモーヌ・ド・ボーヴォワールの『老い』La Vieillesse があります。

ボーヴォワールは「老いは生のパロディである」という言葉を残しています。 この本の面白いところは生に対して死ではなく老いを対比しているところです。つまりいままでどう生きてきたかによって老いが決定されるのだ、ということです。

また老いてゆく自分の葛藤、行動、体や欲望の変化などの苦難が書かれており、もっとも加齢に対して過度な挑戦を非難しています。

アクセサリーや洋服のセレクトのひとつひとつは決して年齢に挑むものではありません。避けられない加齢について理性を保ちながらオシャレを楽しむこと。そして文化を楽しむこと。

最近、髙島屋で女子の先輩のお客様を見るたび感じております。

執筆 戒田格

学習院大学大学院フランス文学修士修了。日本フランス語フランス文学会会員。2011年アッシュ・ペー・フランス入社。 横浜タカシマヤのgoldieにて勤務。横浜店7年目突入。

最近はテニスのジョコビッチ選手を見習いグルテンフリーの食生活がマイブーム。600台と 危険数値だった中性脂肪(TG)は134で基準値更新中!

 

 

FLO Kaida 20160325