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愛の細胞周期 -フランソワーズ・サガンー

 

とかく昔の女流作家の方は規格外の方が多い。

 

たとえば・・・

 

18歳でデビュー。世界的なベストセラー『悲しみよこんにちは』を世に出し印税は360億。しかもノーベル賞作家の重鎮フランソワ・モーリヤックの太鼓判つき。

私生活は2度の結婚と離婚、そして出産。

さらに同性愛、アルコール&ドラッグ依存症、宵越しのお金は一切残さない散財家、トレードマークはゴージャスなレオパードのファーコート、愛車はジャガーしかも自動車事故で大破。 哲学者サルトルとも懇意な仲。

 

まだまだありますがこれだけでも充分お腹が一杯な人生を送られた作家の名前はフランソワーズ・サガン(1935年~2004年)

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(画像出典 Amazon)

もちろん持ちネタが豊富にあるサガンですから映画も近年製作されました。

しかし、これだけのゴージャスなフランス人女性にもかかわらず、VOUGEやELLEでリスペクトな女性としての特集は組まれないような印象。いざ記事にするとなるとココ・シャネルのアウトローさとはまた別物のようです。

 

 

さてそんなサガンの恋愛観。

彼女は恋愛に関しては「7年以上続かない」説をもっていました。

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“私は7年以上続いた恋愛はしたことがありません。体の細胞は7年ごとに変わるのですから、心の細胞が変わらないこともないでしょう。”

 

7年も恋愛期間が長いか短いかの議論はひとまずおいて、人間の身体は7年で生まれ変わるということに注視してみましょう。

つまり7年前の2010年のあなたと7年後の2017年のあなたで、お互い別人同士ということになります。したがって、サガンが言うように脳の細胞も変わり「心の細胞」も変成してしまうということです。

どうでしょうか?2010年のころと何か自分自身の中で変わったことに心当たりありませんか?

もうちょっとこの説を生物学的から調べていくと身体の全細胞の90パーセントに限れば3ヶ月で生まれ変わります。さらに胃や腸などの粘膜の細胞は3日で完全に入れ替わりが完了します。

スマートフォンの自動更新みたいな装置が体内に備わっているということでしょうか。

翻って考えてみると、恋愛では付き合って3ヶ月持ち堪えれない、出会って3日と持たないカップルの例は枚挙にいとまがないのはこの粘膜細胞のハードの部分の入れ替わりが原因だとすると整合性があります。

ではサガンのいう7年周期というのは恋愛という分野では随分と長い気がします。

付き合いも長くなれば相手にだいたいの自分の感情、知性、想像力を開示していますから、お互いなにも喋らないカップルが多いのはその必要がないはその理由からでしょうか。

それでも恋愛感情をできるだけ長持ちさせたい場合は、「結婚しない」もしくは「結婚してしまっている場合には、夫を恋人に戻す」とサガンは勧めています。

 

恋も初心に戻るのはなかなか一筋縄ではいきません。

さて今日は6月21日。

 

彼女の誕生日です。

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コラム  戒田格(かいだ いたる)

 

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学習院大学大学院フランス文学修士修了。日本フランス語フランス文学会会員。2011年アッシュ・ペー・フランス入社。 横浜タカシマヤのgoldieにて勤務。横浜店7年目突入。

最近、福井県鯖江のメガネを買いました~。